みなさんこんにちは。
勝沼歯科医院の勝沼智彰です。
先日の日曜日にセミナーに参加してきました!
内容はエンドドンティクス。(日本語では歯内療法といいます)
歯内療法とは歯の根っこの中の治療法の事で、主に虫歯が神経まで達してしまっている場合や、一度根っこの治療をした歯になにかしらトラブルが起きたときに行います。
今回のセミナーではこの歯内療法の最も基本かつ重要なコンセプトと、顕微鏡レベルの繊細なテクニックを学んで参りました。
写真にもあるようにこれだけの機材を一本の歯の根っこの治療の為に必要とします!
外側からは見えない部分の治療なので患者さんからはあまり評価されない治療でもあります…しかしこの治療をしっかり行うことにより歯が長く残せるかどうかに大きく影響するとても大切な治療です。
歯科治療のなかでも技術的な難易度の高い治療ではないかと思います。
歯の根っこは人それぞれで形が違います、入り口がとても狭くなっていたり、中で急カーブしていたり…
更に根っこの中をお掃除する器具は細長い形をしていますが、口の中は狭くて暗いためただでさえ細くて複雑な形をした根っこの中をきっちりと治療するのはとても難しいのです。
そしてさらに、根っこの中にばい菌が入らないように器具の取り扱いや唾液などが入らないように気を付けなければなりません。
顕微鏡と超音波の器具を用いることで健全な歯は極力削らず、かつ肉眼では見つけることが難しい根っこの入り口を見つけることができます。
根っこの中の形を整える道具にはニッケルチタンという形状記憶合金の器具を使う事により曲がった根っこの中も器具を到達させる事ができます。
治療の仕上げには、お掃
除した根っこの中を神経の代わりになる材料で隙間なく緊密に詰める根管充填という治療を行います。
根管充填の方法にも様々な方法がありますが、現在世界的に最も主流となる「CWT」というテクニックを学んでまいりました。
今回学んだことを今後の診療に生かし、虫歯が進行してしまった歯でも長持ちさせていきます!