みなさん、こんにちは。
勝沼歯科医院の勝沼隆之です。
先日私は、所属するスタディーグループKDHM(Kansai Dentist Hygienist Meeting)の定例勉強会に参加するため大阪に行って参りました。
KDHMは関西の先生方が中心となり発足された会で、定期的に行われる勉強会は大概大阪で開催されます。その関係上、ここ1,2年は大阪を訪れる機会が多く、10年間住んでいた新潟の言葉とも混ざり、イントネーションが中途半端におかしくなってきているようです。
私は毎回、土曜日の診療を終えてから新幹線で大阪に向かうため、大阪には大体日をまたいで到着します。そのため、大阪の街を堪能するということはまだ出来ていないのですが、この会の先生方をはじめ、私の出会う大阪人はみんなイイ方ばかりなので、今は大阪が大好きです。
さて、講師は熊本で御開業なされている、林康博先生でした。
林先生は今から30年以上も前から、それこそ予防などという概念は無いに等しいような時代から、予防歯科を重んじた診療に従事してこられました。
当院でも定期的に採らせていただいている、レントゲンや口の中の写真等の資料。
その資料を30年以上前から、患者さんごとに採得され続けています。
今、どんなに優れた写真を撮り、どんなに優れたレントゲンを撮り、それをどんなに優れたドクターが見たとしても、そこから30年以上前の状況を見出すことは出来ません。
私たちはそれぞれの人生を歩んでいます。その人生が一人一人異なるのと同じで、口の中の変化も一人として同じではありません。
30年以上、一切口の中の病気にならない人もいれば、一年の間に新たな虫歯や歯周病になる人もいます。
患者さんそれぞれの状況や傾向に合わせた診療をしていくことが、実はとても大切であり、結果的に今ある歯を守ることに繋がります。
そして、そういう診療をしていくためには、記録の積み重ねが何よりも大切です。
当院でも、定期的に資料を採らせていただいておりますが、それがこれからのあなたの歯を守ることに直結します。
30年以上の経過症例の数々は、まさに圧巻でした。
一時だけではなく、長い長い日々の積み重ねが、口の健康のためにいかに大切かということを強く実感しました。
私たちもその高みを目指して精進してまいります。
今回は私自身も、症例発表をさせていただきました。
おかげさまでとても充実した時間を過ごすことができました。
林先生、ありがとうございました!