舌についてのお話し

 

みなさんこんにちは、勝沼歯科医院の堂前です。

緊急事態宣言も解除されて少しずつ日常にもどってきたかと思えば生憎の梅雨の季節ですね( i _ i )
日中は日が出て暑かったと思えば急に暗くなって雨が降ってくるのでこの時期は傘が必須ですね!
 
さて本日はお口の中で少し視点を変えて、舌についてお話ししたいと思います!
東洋医学では昔から舌を診て病気を診断する「舌診」というものがあります。
しかし、舌は時間ごとどころか数秒ごとに変化していきますので一般の方にはなかなか判断しにくいものです。
しかし今回は誰にでも簡単にわかる2つの症状について紹介いたします!

舌を「べ~」と前に出して中心がほんのり白く表面はザラザラ。
これが正常な状態です。ザラザラは触覚を鋭敏にしてくれる大切なものであり、汚れではありません。
逆に舌の表面がツルツルしてる場合、
一見綺麗に見えますが「平滑舌」といって良い状態ではありません。この「平滑舌」に潜む病気というのもあります。
一番多いのは「ドライマウス」といって、唾液が少なくなる病気です。口の中が乾燥して様々な症状が出ます。
その他にも「貧血」「ミネラル不足」も考えられます。舌にピリピリ感があるようなら要注意です。
あともう一つは、ふち周りが白くてガタガタしたりはしていないでしょうか。
これは「低位舌」の可能性があります。この「低位舌」に潜む病気というのは、
「睡眠時無呼吸症候群」「口呼吸」「歯周病」「誤えん性肺炎」「二重あご」などがあります。
舌は厚さ5cmもある巨大な筋肉の塊ですが、本来舌は上あごに収まっている状態なのです。
下へさがってしまったということは舌の筋力低下といえます。

 

舌のストレッチ等、舌を意識的に動かして舌の筋力を戻すことが大切です。

あと患者さんの質問で多くあるのが、舌そうじの頻度です。基本的には歯磨きの後、鏡をみながら奥から手前に軽い力で動かします。
これは1日1回朝がおすすめです!
なかなか普段はあまりみない舌ですが、今鏡でみてみて何か気になることがありましたら、まずは受診していただくと安心だと思います!