みなさん、こんにちは。
勝沼歯科医院の小島です。
月曜日火曜日と、雨と雪で震えるほどの寒さでしたが、次の日から4月並みの暖かさとなりました。暖かいと過ごしやすいので嬉しいですが、気温差がかなりあるので体調を崩さないように注意していきましょう!
さて、みなさんは歯肉が赤く腫れたり、血が出たりしたことはありますか?これを一般的に「炎症」と言いますが、炎症とはどのようにして起こるか知っていますか?
炎症のメカニズムを勉強した時、私はすごく面白いなと思ったので今回は炎症についてお話したいと思います。
炎症とは、「自分の体を守るための防御反応」です。
血液の中には白血球という体を守るための細胞がいます。菌を見つけると、白血球をたくさん送り込もうとするので、血管が2倍の太さになり、血流量は10倍になります。そのため、歯肉の下の血管が透けて見え、歯肉が赤くなるのです。
血管が太くなると、ぴったりくっついていた血管の周りの細胞は縮まるので隙間ができます。その隙間から菌と戦うために白血球が出ることで歯肉が膨らみます。これが歯肉が腫れるということです。
では白血球は菌とどう戦うのでしょうか?
その白血球の中に、好中球、マクロファージ、T細胞、B細胞という菌と戦う細胞が存在します。
まず菌を見つけたら好中球が1番に飛び出し、菌と戦います。2番目にマクロファージが出てきて戦います。この時、マクロファージは菌にくっついている毒素を取り込み、この菌は何かを調べます。そしてその情報をT細胞に伝えます。
T細胞はB細胞にこの菌と戦うよう指令を出します。指令を受けたB細胞は戦うために形質細胞というものに変身をし、抗体という武器を持って戦うのです。
専門的な話なのでちょっと難しいかもしれませんが、どのようにして炎症が起こるのかを知れば病気に対する意識も変わるかもしれません。
分からないことや、気になることがありましたらお気軽にスタッフにお声掛けください!