みなさん、こんにちは。
勝沼歯科医院の小島です。
5月に入り、新元号「令和」となりました。
新たな時代も変わらずみなさんのお口の健康を守るためにスタッフ一同、日々精進していきたいと思います。今後とも勝沼歯科医院をよろしくお願い致します。
さて、まだまだ朝晩と日中の寒暖差はありますが、冷たいものを飲んだり食べたりする機会が増えてきたと思います。そこで増えてくる症状は知覚過敏です。今回は知覚過敏の原因と対処についてお話したいと思います。
まず知覚過敏とは、虫歯ではないのに冷たいものがしみる、歯ブラシを当てるとピリッと痛むといった症状のことを指します。また甘いものや酸っぱいものなども知覚過敏を起こす刺激物となります。
知覚過敏が起こる部位は、歯肉が下がって象牙質(歯根面)が露出した部分、またはエナメル質(歯の表面)が削れて中の象牙質が露出した部分になります。
歯肉が下がってしまったり、歯が削れてしまう原因は、誤った歯磨き(強い力での歯磨き、かたい歯ブラシの使用など)、噛み合わせの異常、加齢などが挙げられます。
象牙質は歯の表面のエナメル質より柔らかく、内部の神経に向かって象牙細管と呼ばれる細い管がたくさん通っています。
冷温や、歯磨き時の擦過などの刺激を与えると、象牙細管内を満たしている内容液が移動し、内部の歯髄神経を直接刺激することで痛みが生じます。
知覚過敏は一過性の痛みですが、痛みがひどくなったり継続すると、痛みのせいでブラッシングが不十分になりがちです。すると、プラーク中の細菌が出す酸によって象牙細管がさらに開いてしまい、知覚過敏は悪化してしまいます。
みなさんができる知覚過敏の予防や対処法としては、
①軽い力で磨く
毛先が広がらないくらいの力加減で磨きましょう。
②歯ブラシを小さく動かす
小さく動かすことで細かいところまでプラークが除去できます。
③根元のプラークをしっかり落とす
歯肉が下がっている場合はそこに歯ブラシを合わせて磨きましょう。プラークが根元に残っているとさらに歯肉を下げてしまう原因になります。
④歯ブラシのかたさはやわらかめを使う
かための歯ブラシは刺激が強すぎて歯肉を下げたり、歯を削る原因となります。
⑤知覚過敏用の歯磨き粉を使う
知覚過敏用の歯磨き粉の中の薬用成分が、象牙細管の入り口を塞ぎ、症状を和らげます。
この5つを実践してみてください。症状が続くようなら早めに歯科医院へ受診しましょう。
歯科医院で行う処置は、フッ素を塗布して象牙質の再石灰化を促進させたり、しみ止めのコーティング剤を塗布したり、削れた所に詰め物をしたり等の方法があります。
知覚過敏が気になる方はお気軽にご相談下さい!