みなさん、こんにちは。
勝沼歯科医院の勝沼隆之です。
2019年も残すところ12日となりました。
忙しくされている方も多いかと思われますが、いかがお過ごしでしょうか?
今年はすでにインフルエンザが流行しているようですが、忙しい中だからこそ!体調管理には気を配っていきたいものですね。
勝沼歯科医院は12月28日の午前中まで診療を行っております。
毎年この時期になると急患さんが激増します。
大変心苦しいことではありますが、スタッフの人数、ユニット(診療台)の数は限られておりますため、ご希望に添えない場合もありますことご理解いただけましたら幸いです。
とはいえ、年末の疲れで突然の痛みに襲われることもあるかと存じます。痛みがあるまま年始を迎えるのは不安ですよね。
その際は無理せず、まずはご連絡ください。私たちも極力ご対応させていただくよう努めて参ります。
忙しいとき、大変な時に限って、何故か、色々なことがそこに上乗せされますよね。
あれは、何なんでしょうね。笑
何かに試されているのかもしれないし、おそらくそれまでの準備不足もあるのでしょう。汗
何はともあれ、今やるべきことに集中するためにも、日ごろのブラッシングとメインテナンスへの受診をお勧めいたします!
因みに・・・
お口の中が清潔に保たれていると、そうでない人と比較したときにインフルエンザへの感染率が低くなる ということもある研究結果で認められています。
それだけではなく、様々な病気が口の中の状態と関連性があるといわれております。
特に、誤嚥性肺炎はその中でも強い関連があることが証明されています。
命の源でもある“食”。その入口である口の中を清潔にしておくということが、口に限らず全身に物凄く好影響を与えます。
お口の中にいる菌の種類は人によって様々でして、大体200~300種類くらいの菌で構成されているだろと言われています。家族間ではこの菌の種類が一定量は同じであります。
例えば赤ちゃんは、産道を通ってくるときにお母さんの保有している菌を受け継ぎます。
また、動物の親が自分の赤ちゃんを舐めている光景を見たことはありませんか?あれも菌を受け継がせる役割を果たしていると考えられております。
何故菌を受け継がせるのか?
だって、その赤ちゃんの親は、親になれるだけの健康な体を持っているからです。
ここまで健康に生きてこられた自分が持っているその菌を、子供にも受け継ぐのです。
話は少し逸れてしまいましたが、口の中の菌はどれが悪玉、どれが善玉なんてことは基本的にはありません。 全部口腔内にいてもおかしくない常在菌です。
問題なのは、これらの常在菌のバランスが崩れてしまうことです。
具体的には、歯の表面に菌が付着し、それが積み重なり集合するとバイオフィルムという状態になります。この菌の集合体であるバイオフィルムが形成されることで菌のバランスが崩れ、それが病気の原因となります。
親からむし歯菌がうつっちゃうとむし歯になるのではないのです。
歯周病菌がいるから、歯周病になるわけでもないのです。
バイオフィルムという状態になるまで、ため込んでしまった時に初めて病気になるリスクが生まれます。
ですから、適切な歯磨きと定期的なメインテナンスの受診をして、口の中の菌のバランスを整えてあげるということが最も大切なんですね。
これを、“インフェクションコントロール”といいます。
もう一度。
むし歯菌も歯周病菌も、いたらそれだけで病気を起こすのではありません。
それらの菌がいることは、自然なことなんです。
でも、バイオフィルムという菌の集合体が作られるところまで成熟させてしまうと、結果的に菌のバランスが崩れ病気になる恐れが出てきます。
細菌のはなし、免疫のはなしはまた機会がありましたらさせていただきたいと思います!
それでは、2019年も最後まで口を清潔にして乗り切りましょう☆