甘い飲み物の落とし穴

みなさん、こんにちは。

勝沼歯科医院の内海です。

 

先日、院長先生と川端さんと小島さんと一緒に国立モンゴル医学・科学大学の岡崎好秀先生の講義『口の中は不思議がいっぱい』に参加してきました。

 

講義の中から皆さんにお話ししたいことがたくさんありますが、今日はスポーツドリンクや炭酸飲料についてお話ししたいと思います。

 

早い梅雨明けをしてから30度を超える日が目立ちます。今年の夏もとても暑くなりそうですよね。

そんな中、お子さんはこれからの季節スポーツドリンクを飲む機会が増えるのでは無いでしょうか。体調の悪い時にスポーツドリンクを飲む方もいると思います。

また炭酸飲料もシュワっとするあの感じが好きな方も多いと思います。

 

 

ここで皆さんに質問です!

スポーツドリンクペットボトル1本の中にはお砂糖はスティックシュガーに換算すると、どのくらい入っているでしょうか。

 

正解は・・・約10本分です!

 

 

炭酸飲料は約13本分です。

そう考えると砂糖の多さにびっくりしませんか?炭酸飲料は炭酸を加えることで砂糖の甘みがわかりにくくなっています。

 

 

 

通常、口腔内のpHは7.0(中性)に保たれています。食事をすると口の中のpHは酸性に傾きますが唾液の作用で時間をかけて中性に戻ります。

歯の表面のエナメル質が溶けるのはpH5.5以下と言われています。

スポーツドリンクのpHは3.5です。

炭酸飲料はpH2.2です。

 

 

スポーツドリンクも炭酸飲料もエナメル質が溶ける値をはるかに上回っています。

 

 

例えばスポーツドリンクをダラダラ飲む(部活で休憩のたびに水分補給のために飲んだり、家にいるときにテレビを見ながら飲み続けたり・・・)ことで、酸性に傾いたまま口の中のpHがなかなか中性に戻りません。

口の中は常に歯が溶ける状態にさらされているのです。とても恐ろしいです。

 

以下の写真は岡崎先生の講義の中で用いられていた実験の写真です。

歯をスポーツドリンクにつけて一週間置いたものだそうです。

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スポーツドリンクによって歯の表面のエナメル質が溶けているのが分かります。

 

 

講義の中でオススメされてたのはスポーツドリンクよりも効率よくナトリウムやカリウムなどを摂取できる”経口補水液 OS-1″です。

別名、飲む点滴とも言われています。

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先ほどお話ししたように、スポーツドリンクにはたくさんの砂糖が入っているので甘みがあり飲みやすいですがOS-1は砂糖の代わりにブドウ糖が含まれています。甘みもスポーツドリンクに比べると少ないので、飲みにくいなと感じる方もいるかもしれません。

ですが脱水症状を起こした時、より効果があるのはOS-1だと言えるでしょう。

 

これからの暑い季節、みなさんも参考にしてみてください^^