みなさん、こんにちは。
勝沼歯科医院の増田です。
12月に入り、より一層冷たい風が吹くようになりました。
乾燥する季節ですので、加湿器を使用するなど、医院でも様々な対処を行なっています。
現在、クリスマスと年末のイベントで、治療後みなさまに歯ブラシをお配りしています。
(しかし月に数回予約が入っている方は、最初の1回のみのお渡しになります。)
歯ブラシにはくじ引きが付いているので、当たりを引いた方には何か良い事が起こるかもしれません(^ ^)♪
良い事の内容は引いた方のお楽しみです。
さて、12月に入ると忘年会のシーズンとなり、大人の方はお酒を飲む機会も増える事と思います。
お酒そのものが歯周病に悪い訳ではありませんが、 多くの場合お酒を飲んだ後は歯を磨かずに寝てしまう、又は歯磨きを疎かにしてしまう事が多い事から、歯周病を進行させる原因の一つと言えるかもしれません。
そして、喫煙は歯周病を悪化させてしまう大きな要因のひとつです。
タバコはこのような影響を身体に与えてしまいます。
①歯周病菌と戦う白血球の機能が低下してしまう。
②歯肉に酸素や栄養を供給するのに大切な血管が、タバコのニコチンにより収縮して狭くなってしまう。
③歯肉を修復するために必要な細胞の働きが抑制される。
④歯と歯肉の境目にある溝の中の酸素が不足し、酸素が大嫌いな歯周病菌にとって繁殖しやすい環境を作ってしまう。
歯周病の主原因はプラーク(歯垢)の中の細菌です。
したがって歯周病を治すには、まずプラークコントロールが第一です。タバコをやめたからといって現在ある歯周病が自然に治るわけではありません。しかし、タバコをやめ、正しいプラークコントロールを行い、適切な歯科治療を施すことで、歯周病を大幅に改善させることが可能なのです。
逆に禁煙しないかぎり歯周病を完治させることはできません。
また、よく質問にもある、「アイコス」などの次世代タバコはどの程度歯周病に悪い影響を与えるのでしょうか。
次世代タバコはいずれも、タバコ葉を燃焼させないため「タール」という成分が出ないことが特徴です。
次世代タバコにはタールのほとんどがカットされていて、健康被害が1/10程度というのが売りのようです。
逆に言えば、その1/10は健康を害すものが残っているということですので、医療機関としてはお薦めすることは出来ません。
しかし、喫煙が中々やめられないで苦しんでいる方もたくさんおられます。アイコスなどの次世代タバコで代用できるのであれば、ご自身の判断で第一歩として禁煙してみるには紙巻たばこを吸い続けるよりも良いのかもしれません。
完璧に歯周病を治したいならば、今すぐ喫煙を止めることをお薦めしますが、まず完全な禁煙を目指すことを前提とし、そのために「何日で止めるのか」「何本ずつ減らすのか」とう目標をしっかり持って次世代タバコを利用すると良いでしょう!