みなさん、こんにちは。
勝沼歯科医院の増田です。
「思春期性歯肉炎」という言葉を耳にした事がある方はいらっしゃいますか?
男女ともに11~14歳ごろになると、ホルモンのバランスが大きく変わります。特に女子では女性ホルモン(プロゲステロン、エストロゲン)の分泌が活発になります。
さらに、食事が不規則になったり間食が増えたり、歯磨きをおろそかにしてしまったりと、生活習慣も乱れがちです。
そのため、プラーク(歯垢)中の歯周病菌が増殖しやすく、歯肉(歯ぐき)が赤くぶよぶよしたり、出血がみられたり、口の中がねばねばするなど、口の中に炎症が起こりやすくなります。
思春期前から予防に努めたり、きちんと治療しておくように、保護者の方もよく注意していきましょう。
では、どうやって予防していく事が効果的でしょうか?
ホルモンの分泌を抑える事はできない為、食生活を見直したり、正しく歯を磨いて歯垢を減らすことが、歯肉炎の予防に繋がります。
いくら毎日歯を磨いていたとしても、上手く歯ブラシが当たっておらず、歯垢がずっと歯に付着した所があれば、歯肉炎は起こってしまうのです。
まずは、いまの磨き方でどの辺りに汚れが残りやすいかを知る必要があります。
そして、ずっと付着していた汚れは、歯ブラシでこすっても中々落としにくい場所にこびりついたり、硬い歯石に変化している為、定期的な歯科医院でのクリーニングを行なうと良いでしょう。
中学生の頃の私は歯科の知識は全く無かった為、ろくに一生懸命歯も磨かず、スポーツドリンクを飲みながら部活動に励んでいました。
たまに糸ようじを通すと歯茎から出血した経験もあります。
歯ブラシを当てると出血する場所があったとしても、そこは汚れが付着している事によって炎症が起きている為、よくブラシを当てて汚れを落として下さい。
永久歯は生え変わる事はなく、一生使う大切な歯です。
今のうちからしっかりと正しい口腔ケアを身につけていきましょう!