みなさん、こんにちは。
勝沼歯科医院の勝沼隆之です。
11月に入りましたね。日が短くなり朝晩はだいぶ肌寒くなってきましたが、みなさんいかがお過ごしですか?
さて、早速ですが本題に入ります。
今日はフッ化物の効果的な使い方について、もう少しお話しさせていただきたいと思います。
前回のブログではフッ化物の効果的な使用法、4つの”2”についてお話をさせていただきました。
※詳しくは豆知識ブログ「むし歯の予防 イエテボリメソッドとは?」をご覧ください。
そして!ここで最重要ポイントです!
歯みがき粉を2センチつけて歯みがきをすると、口の中に泡がたくさん溜まります。
この泡、なるべく2分間そのまま口に含んでいてください。
いっぱいになってしまって上手く磨けない場合は、半分くらい捨ててしまっても大丈夫です。
そして、2分間磨いた後は
しっかりゆすいで、スッキリしたいですよね!
でも、そのぶくぶく、少し待ってください!
その泡を捨てずに10ml程度(ペットボトルのキャップ1杯が7.5mlですのでキャップいっぱいくらいの量と考えるとイメージしやすいです)の水を口に含んで、泡と一緒にぶくぶくゆすぎをしてください。
その後は泡ごと吐き出し、それ以上ぶくぶくはしません。
「そんなの気持ちが悪い!」
という方が大勢いらっしゃると思いますが、なぜそんなことおお勧めするのか。
フッ化物を応用するうえで最も大切なポイントは、
「いかに口の中にフッ化物を残すか」
ということです。
いくら高濃度フッ化物配合の歯みがき粉で歯磨きをしても、よ~くゆすいでしまえば、フッ化物は口の中にほとんど残りません。
一日のうち、たった4分だけしかフッ化物が口の中に存在していないのでは、大きな効果は望めません。
フッ化物の効果を最大限に得るためには、フッ化物が口腔内に長時間残っているということが大切なのです。
ですから、出来る限り少量の水でゆすぎ、フッ化物を流しきらないというのが、実はとても大きなポイントです!
ただ、この点もむし歯の事だけを考えたら、あまりゆすがないことが推奨されるわけですが、口の中の細菌や食べかすをしっかり排泄する という点で考えるとしっかりゆすぐことが推奨されるわけですね。
例えば、高齢者の方などは口の中の食べかすや細菌をゆすいで排泄するというのも大切な行為になってきます。
そういう場合は、
例えば歯みがき前にしっかり時間をかけて口をゆすぐ。
フッ化物を付けない状態で一度歯磨きをして、しっかりとゆすいで、その後歯みがき粉を付けた状態で2分間磨く。
などの工夫をしましょう。
それでは、これから寒くなってまいります。コロナは落ち着いてきましたが、まだまだ油断は禁物です。
体も口も、正しく予防をしながら、季節を楽しみましょう☆