みなさん、こんにちは。
勝沼歯科医院の勝沼隆之です。
8月に入りました!今年の夏は暑いですね~!
みなさん、体調を崩されておりませんか?
この時期は通院にも体力を使います。
どうぞ、気を付けていらしてくださいね。
オリンピックもいよいよ終盤ですね。
様々な意見がある中、決して万全な環境下とはいえない中での今回のオリンピックですが、出場した選手たちには、今はこのことだけに集中し、最後までベストを尽くしてほしいと思います。
さて、突然ですが、みなさんは8020運動をご存じですか?
この運動は「80歳になった時に自分の歯が20本以上残っているようにしましょう!」
という目標を掲げ、日本歯科医師会と厚生労働省が推進しているものです。
1999年当時の歯科疾患実態調査(定期的に全国的に行われる歯の状態の調査)では、8020を達成されている方は15%であったのに対し、2016年時の調査では50%を超えました。つい20年前まではわずか2割にも満たない達成率だったのに対し、現在は半数以上の方が20本以上の歯を有しているということになります。
ご自身の歯がより長く、より多く残るようになれば、食事や会話も自分自身の歯で満足に行える可能性が高くなります。
これは素晴らしいことです。
でも、実はこの話には、いくつかの落とし穴があります。
8020の達成者が年々増加している=むし歯や歯周病にかかる人が減ってきている。
病気が予防できるようになってきている。
普通に考えたら、そういうイメージを持ちませんか?
私もこの結果を知った時にはそう思いました。
でも、実は・・・
むし歯に罹っている人、むし歯の本数は共に増加しているのです!
むし歯が減った結果、80歳以上になっても沢山歯が残っている人が増えた。
ではなく、
昔より歯の残っている人が増えた。そして、昔よりむし歯になっている人も増えた。
というのが現状なのです。
極端な言い方をすれば、
「病気は一向に減っていないが、ただ歯だけが残るようになった」
という風にも言えるかもしれません。
誤解のないように申しますと、昔より歯が残るようになったこの現状は、間違いなく素晴らしいことです。しかし、病気自体は依然として増え続けている というのもまた事実なのです。
なぜなのでしょうか?
話は変わりますが、みなさんは歯磨きをどれくらいの頻度でされていますか?
同じく2016年の調査では一日2回以上歯を磨く人が全体のうち80%近くを占めました。
一日に一度も磨かない人は、2%程度という結果でした。
これは他国と比較しても非常に高頻度に歯磨きをしているという結果で、日本人は世界でもトップクラスに歯磨きをしている国民だということが分かっています。
でも… むし歯は増えているのです・・・。
歯磨きは世界トップクラスに一生懸命している。
歯みがきをする頻度も歯磨きをする人の割合も増えている。
にも関わらず、むし歯は増えている。
どうして??
おかしいと思いませんか?
歯を守るためのことを実行しているにも関わらず、病気は増えている。
なぜ??
ということで、今回はここまでにさせていただきます。
次回は、この “なぜ” について、
そして、じゃあ病気にならないために何をすれば良いか?
そのあたりについてお話が出来たらと思います☆
ご質問等ありましたら、医院にいらした際にお気軽にご相談くださいね!
それでは、この夏も前向きに過ごしていきましょう!