マタニティー歯科について☆ その2

みなさん、こんにちは。

勝沼歯科医院の勝沼隆之です。

6月に入りましたね!

日が伸びて、暖かくなってきましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

さて、前回からマタニティー歯科についてお話をさせていただいております。

今回は妊娠中に罹りやすいお口の病気についてお話しさせていただきます。

1 妊娠関連性歯肉炎

妊娠中に

「歯ぐきが腫れぼったいな」

「歯磨きの時、血が出るようになったな」

という経験はありませんか?

妊娠中はエストロゲンやプロゲステロンという女性ホルモンの分泌が盛んになり、通常よりも血液中にこれらのホルモンが多く存在しています。

歯肉炎をはじめ、歯周病発症の原因には細菌が密接に関連していますが、細菌の中には、これらのホルモンが大好物なタイプがいます。

女性ホルモンの量が増えている妊娠中は、それらを好物にしているタイプの細菌にとってはまさに楽園。普段より栄養源が豊富にあるため、普段より一層活発に活動するようになるわけです。

これらの細菌の活動が活発化されると、身体の免疫細胞は必死にそれを抑え込もうとします。その結果、歯ぐきが腫れたり、出血しやすくなったりという炎症反応が起こるのです。

実は妊娠関連性歯肉炎と同じ理由で、歯肉炎になりやすい時期が他にもあります。

それは、思春期です。

体も心も子供から大人へと成長していくこの時期は、妊娠中と同じように女性ホルモンの分泌が盛んになります。その結果思春期も歯肉炎を発症しやすくなります。

こんな話を聞くと、妊娠中や思春期は歯ぐきが腫れて血が出るのが当たり前なんだ!と思われるかもしれませんが、実はそうではありません。

これらの病気の原因は、決してホルモンのバランスが変わるからではなく、それを栄養源としている菌の活動が活発になるからです。

反対に考えれば、ホルモンのバランスが変化しようが、そこに細菌がいなければ、具体的には歯の表面にそれらの細菌の集合体であるプラークが蓄積していなければ、炎症を起こすことはまずありません!

そう考えると、口の中の病気を予防するためには、歯みがきってものすごく大切な役割を担っていますよね。

でも、そうはいっても妊娠中は歯みがきすらも、するのがつらい・・・

そんな声も多く耳にします。

そういう場合のアドバイスについても今後書かせていただけたらと考えております。

ご妊娠中の方も、そうでない方も、口の健康を守るために必要なことは一緒です。

その一方で、妊娠中、妊婦さんの身体には様々な変化が起こります。

常に前向きにとらえていけるならば、それに越したことはありませんが、不安やストレスを抱えることも多々あるのではないでしょうか。

そんな時、せめて口の中の不安を解消することが出来たなら。

そんな思いでマタニティー歯科を掲げております。

次回は妊娠中に罹りやすい病気 その2について書かせていただきます☆

宜しくお願い致します!