みなさん、こんにちは。
勝沼歯科医院の勝沼隆之です。
2月に入りました!今日は天気が良いですね~
緊急事態宣言が来月7日まで延長されました。
陽性者の数は減少してきておりますが、まだまだ油断はできません。
引き続き、気を引き締めて感染予防対策を行っていきましょう。
さて、今日は子供の予防について少しお話をさせていただきたいと思います。
歯を失う原因となる2大疾患は、むし歯と歯周病、この2つです。
このどちらの病気も予防することが出来れば、一生歯のことで困らず、自分の歯でなんでも食べられる。
そんな生活が夢でも何でもなく、当たり前に実現出来るかもしれません。
この2つの病気には、それぞれの特徴があります。
一つずつお話をさせていただきます。
まずむし歯。
むし歯はむし歯原因菌の産生する酸によって歯が溶けてしまう病気です。
具体的には、歯の表面についた細菌が増殖・蓄積したものをプラークと呼びますが、糖分(特にショ糖:砂糖)を摂取すると、プラーク中の細菌たちはそれをエサにして、酸を産生します。
その結果、酸に触れている歯の表面は普段は中性という状態から酸性という状態に傾きます。
この酸性が一定のレベルを超えると歯の表面は溶けはじめます。
この状態を脱灰と言います。
脱灰により歯の表面のカルシウムイオン等が溶けだすと歯の質は硬さを失い、さらに進行すると崩壊していきます。
しかしこの酸性に傾いた状態は唾液によって中和され、再び中性に戻り始めます。さらにこの時唾液中のカルシウムイオンが脱灰した歯面に取り込まれ、一度脆くなった歯面に再び硬さが戻ります。
この作用を再石灰化と呼びます。
脱灰と再石灰化。この2つの作用のバランスがとれている時はむし歯にはなりにくく、反対にこのバランスが崩れている時にむし歯は進行します。
成熟した永久歯と比べ、乳歯や生えてきたばかりの永久歯(幼若永久歯)は、歯の表面の質が脆く酸にも溶けやすい=脱灰しやすい状態ですので、より注意が必要です。
では、虫歯を予防するためにどんなことに注意する必要があるでしょうか?
1.砂糖の摂取の仕方を工夫する。
食事やおやつにはまず間違いなく砂糖が使われています。
前述した通り砂糖はむし歯菌のエサとなります。
でも、砂糖を摂らない なんてことは実際には無理ですし、そんなことをする必要はありません。
糖分をとっても再石灰化さえしてくれれば、むし歯にはなりません。
ということは、「再石灰化が起こる邪魔をしない」ということが大切なポイントとなります。
砂糖を摂取すると直後からプラークに触れている歯面は酸性に傾き始め、その後20分~1時間ほどかけて中性に戻ると言われています。
このサイクルを崩さないことが、むし歯予防に繋がるわけですが、ではどんな時にこのサイクルが崩れてしまうのでしょうか?
それは、ずばり!“ダラダラ食い”です。
ダラダラ食べたり飲んだりしていると、その間ずっと歯面は酸性に傾いた状態=脱灰の状態が続き、唾液により中性に戻る=再石灰化の機会を失ってしまいます。
そしてこのような習慣が続いた結果、むし歯になります。
同じ量のおやつでも、おやつの時間を決めて食べるのと、何かをしながらちょこちょこ分けながら食べるのとでは、むし歯のリスクが変わります。
また、夏場などは頻繁な水分補給が必要ですが、飲み物の種類によってはむし歯のリスクを高めることに繋がります。特にスポーツドリンクは身体に良いものというイメージがありますが、糖分が大量に含まれているものも多く、歯にとってはむし歯のリスクを高める原因となります。
脱灰の機会を不用意に増やさない=頻繁な間食やダラダラ食いをなるべくしない。
そして食べ物に限らず、飲み物にも砂糖は含まれているということを忘れない。
これがむし歯予防一つ目のポイントです☆
2つ目以降は、また次回にお話しさせていただきますね!
それでは、寒い日が続きますが、この2月も体も歯も健やかに過ごせますように☆
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