明けまして、おめでとうございます!
勝沼歯科医院の勝沼隆之です。
2021年が始まりました!みなさん、今年もよろしくお願いいたします!
さて、2021年が始まって早々に本日緊急事態宣言が再発令されました。
PCR検査陽性者の数が増加し、その歯止めが効かないというのが理由のようです。
現時点の予定では本日から2月7日まで1ヶ月間とのことですが、今回の緊急事態宣言と前回の緊急事態宣言とは状況が全く違います。
全く情報がない未知のウイルスとの対峙だった前回に対し、今回は一年分の情報が蓄積されています。
どのような状況の時に感染が起きやすいか。ということも今や明確になっておりますし、反対に危険視されていながらも実際はそのほとんどが感染の原因にならなかった部分もあります。
集団感染の予防にはNO!3密の標語が掲げられ、密閉、密集、密接を避けましょうとの働きが広がりました。
そして、個人の感染予防対策としては
- マスク ウイルスの混入した飛沫の侵入防止と感染者による飛沫の拡散防止
- 手洗い 接触感染防止 石鹸での適切な手洗いが最も効果的。手洗いがすぐに行えない場合はエタノールによる除菌
- ソーシャルディスタンシング 飛沫・接触予防効果
が推進されています。
感染が拡大し続けている今、今一度これらの予防対策を見直し、実践していくことが重要であると考えます。
そして、これらに加え、ウイルス感染と重症化予防に、口腔内の状態が関係しているということをご存じですか?
ウイルスや細菌感染のそのほとんどが口からの侵入です。
侵入口となる口腔の健康状態により、感染リスクや重篤化リスクが変わるというデータが数多くあります。
例えば今から100年ほど前に流行したスペイン風邪(スペインインフルエンザ)は、当時の世界人口の半数から3分の1が感染したと言われております。その際のアメリカの調査結果1)では歯科疾患のある人の罹患率が72%だったのに対し、歯科疾患のない人の罹患率は32%であったそうです。
また歯科医院で行う専門家によるケアを受けることはインフルエンザの発症率を低下させるとの研究結果2)も出ております。
そして、万が一感染してしまった時、特に今回の新型コロナウイルスはウイルス性の肺炎を引き起こすことが大きな脅威となっているわけですが、口腔内の衛生状態が悪いと口腔内細菌が肺に侵入し細菌性肺炎を引き起こします。
ウイルス性肺炎に加え、細菌性肺炎のダブルアタックが起こることで、より重症化するとの事です。
歯科治療の主たる目的は、あくまで口腔の健康回復です。
これは間違えてはいけません。
しかし、口腔の健康を守ることが、ひいては全身の健康を守る、ウイルス感染への抵抗力にも繋がります。
こんな時ですが、こんな時だからこそ、
個人の感染対策をしっかりとした上で、
歯科治療を中断している方も、
これから治療を受けようと考えられている方も、
是非歯科医院を受診してください。
来院が心配な方は、お気軽にご連絡くださいね。
勝沼歯科医院ではスタッフ一同、万全の感染予防対策を打って診療をしております。
身体も口腔も予防対策をしっかりとして、この未曾有の時期を乗り越えていきましょう!
それでは、本年も勝沼歯科医院をどうぞよろしくお願いいたします☆
文献
- Dental infections , oral and systemic 1923年Weston Priceら
- Professional oral care reduces influenza infection in elderly 2006年 奥田ら