咀嚼機能と生活習慣病について

みなさんこんにちは。

勝沼歯科医院の勝沼智彰です。

9月に入りましたがまだ暑い日が続いていますね。

暑い日は食欲も失われがちですが、今回は咀嚼機能と生活習慣病についてかかせていただきます!

今回は高血圧と咀嚼機能の関係性についてです。

あくまでも咀嚼機能との関係性ですので、高血圧になるのは噛み合わせが悪いから!というような内容ではありません。

さて、咀嚼機能と高血圧はどこに関連があるのでしょうか?

それは、「味覚の感じ方」によるものです!

高血圧の原因の一つとして塩分の採りすぎが挙げられると思います。

実は咀嚼機能が落ちている方は、食べ物の味を感じ難くなるため、味付けが濃い物を好む傾向があります。(好みの問題もあると思いますが)

つまり、咀嚼機能が低下する→味を感じ難くなる→味付けの濃い食事をする→高血圧のリスクが上がる

というつながりです。

また、栄養バランスの取れた食事をする事も大切です。

塩分の排泄を助ける成分に、カリウム、マグネシウム、カルシウムなどのミネラルがあります。

カリウムには、腎臓から余分な塩分(ナトリウム)を排出する働きがあります。マグネシウムは、その働きを助けます。
カリウムは野菜や果物、海藻類、豆類などに多く含まれています。

また、マグネシウムは、海藻やナッツ類、豆類などに含まれています。野菜サラダに豆やナッツを入れるのもいい方法です。

カルシウムが不足すると、副甲状腺ホルモンやプロビタミンDが分泌され、これが心臓や血管を収縮させて血圧が上昇します。高血圧になりやすい人には、カルシウムの吸収や調節の機能がよくない人も多いので、カルシウム不足にならないように心がけることが大切です。
カルシウムの吸収率が高いのは牛乳や小魚類です。日本人の食生活では、カルシウムが不足しがちなので、意識的にきちんととることが大切です。
また、マグネシウムは、カルシウムの吸収を助けるので、ナッツ類や豆類なども一緒にとりましょう。

バランスの良い食生活をするためにも、きちんと噛めるお口の環境が整っている事は非常に重要です。

今回は高血圧にスポットを当てましたが、咀嚼機能は身体の健康に非常に影響を及ぼします。

健康なお口の環境作りから、健康な生活を送れるようサポートさせていただきます!