みなさん、こんにちは
勝沼歯科医院の勝沼隆之です。
ようやく梅雨が明けましたね!
梅雨明け前とはうって変わって、暑い日が続いております。
急な気候の変化に体調を崩されておりませんか?
今年は新型コロナウイルス感染症の影響でマスクの着用が習慣化しております。
マスク着用時は熱がこもりますので、例年以上に熱中症にはご注意くださいね。
色の濃いマスク、特に黒色のマスクは熱を吸収しやすいので、より注意が必要かもしれません。
因みに、白いマスクは熱を吸収しない分、紫外線を反射するため目の下の日焼けをしやすくなるそうですよ。
私個人の意見としましては、例えば散歩やウォーキング等の屋外で動いている時に関しましては、マスクを着用する有用性は低いと考えます。
「感染予防でマスクを着用していたら熱中症になってしまった」というような事例も実際何件も出てきているようですので、本格的な夏が始まった今、本当に注意が必要ですね。
さて、「新型コロナウイルス感染症に対してポピドンヨードによるうがいが効くかもしれないという研究結果が出た」と大阪府の吉村知事のウソみたいな本当の話発言が波紋をよんでおります。
私たちの生活にもなじみのあるイソジンをはじめとするヨード系のうがい薬。
発言直後から瞬く間に売れて現在品切れのようですね。
一応、府の他の関係者の方が「エビデンスはありません」とその後明言されているようですが、やはり府知事レベルの方の発言力は大きいですね。
今回の研究では、新型コロナウイルス感染者に対し、
イソジンを使用して一日4回うがいをした人は唾液によるPCR検査の陽性率が9.5%まで低下し、
これはうがいをしなかった人の陽性率約40%と比較して4倍の差があった。
との結果が出たそうです。
まず、この研究結果にも大勢の研究者から反論が出ているようですが、
仮にこの研究結果が信頼性の高いものだったとしまして、この研究が示していることは
「ポピドンヨードを使ってうがいをした人の方が、うがいをしなかった人より、唾液中からウイルスが検出されなかった人が多かった」
ということです。
これは、
唾液中からウイルスが検出されなくなっただけで、病気が治ったわけでは決してありません。
身体内にウイルスは生存しているでしょうし、もしかしたら経鼻のPCR検査では陽性と出るかもしれません。
あくまでうがいの届く範囲(口腔内)のウイルスの検出率は、うがいをしなかった人より少なくなりましたよ。ということを示しているだけです。
ですから、それを踏まえたうえで、
うがい薬だけに過剰な期待はせず、正しい予防を続けていくことが一番ご自身や周りの方を守ることに繋がると私は考えます。
ヨウ素は過敏症を持たれている方も少なくありません。
アナフィラキシーショックと呼ばれる、重篤なショック症状が現れることもあります。
その他、慎重な使用が求められる方もいらっしゃいます。
また、ポピドンヨードの高い殺菌力は口腔常在菌も殺菌し、口腔粘膜の細胞を傷付けます。
これは結果的に外部からの細菌やウイルスの侵入に対しての抵抗力が低下する可能性も考えられます。
使用される場合は、それらを踏まえた上で正しくご使用されることがお勧めいたします☆
それでは、例年とは一味も二味も違う夏を、前向きに過ごしていきましょう☆