みなさん、こんにちは。
勝沼歯科医院の山崎です。
今月はむし歯についてお話したいと思います!
まずむし歯は、お口の中にいる細菌が私たちが食べたり、飲んだりする糖分をエサにして作り出した酸によって、歯が溶けた状態のことを言います。
むし歯菌というものは、誰でもお口の中にいる細菌ですが、お口の中で増やさないようにすること、酸をつくりにくいような生活習慣を送ることで十分に予防ができる病気です。
通常は痛みなどの症状はありませんが、進行すると歯の内部の神経まで進行し、痛みが出て神経をとる治療をしなければなりません。
むし歯になりやすい好発部位は3つあります。
①奥歯の溝
奥歯は、食べ物をすりつぶす役割を担っているので、噛む面が他の歯に比べ広い面積をもっています。
深い溝のところは、歯ブラシの毛先が届きにくいため不潔になりやすいです。
②歯と歯の間
歯ブラシが届きにくく、磨き残しが多いところです。
歯と歯の間は歯ブラシだけでは難しいので、歯間ブラシや糸ようじを使わないと汚れを落とすことができません。
③歯と歯ぐきの境目
歯と歯ぐきの境目には溝があり、そこに汚れが残りやすいです。
この部位はむし歯だけではなく、歯周病にも関連してきます。
むし歯になりやすい食べ物はキャラメル、飴、チョコレート、クッキーなど停滞性があるものです。
逆にむし歯になりにくい食べ物は、おせんべいや砂糖の入っていないものです。
アイスは甘いのでむし歯になりやすいと思われがちですが、サラサラしていて停滞性が低いのでクッキーとかに比べるとむし歯になりにくいです。
間食はダラダラ食べるのではなく、時間を決めて停滞性の低いものを食べるといいです。
間食をとった後、歯磨きする時間がないのであればお水でゆすいだりしましょう。
最後にテレビでも少し話題になった食後30分は歯磨きをしないほうがいいの?についてお話します。
結論からお話しすると、30分もあけないで食後はすぐに磨いたほうがいいです!
食後30分歯磨きをしないほうがいいと言われているのはむし歯についてではなく、酸蝕症の方だけです。
食後3分くらい経つとプラーク中の酸性度が下がり、その後40分くらいの間に唾液の役割によって元のお口のレベルに戻ります。
歯磨きをせずに放置すれば、むし歯や歯周病になる原因であるプラークが歯に付着し、さらに放置すれば歯ブラシでは落とせなくなる歯石になってしまいます。
なので、食後は30分おかないですぐに磨けるのであれば磨きましょう!