みなさんこんにちは。
勝沼歯科医院の勝沼智彰です。
さて、前回に引き続き今回も健康寿命に関連する事について書かせていただきたいと思います。
歯の治療には大きく分けると「保存治療」と「補綴治療」があります。
保存治療とは歯や歯周組織を保存(残す、守る)治療です。虫歯や神経の治療、歯周病の治療などがこれに当たります。
そしてもう一つの補綴治療とは題名にもありますが、みなさんご存知でしょうか?
補綴という言葉はあまり見慣れない、聞き慣れない言葉だとおもいます。
まず読み方ですが「ほてつ」と読みます。
補綴治療の目的としては失ってしまった歯を補って綴る事により、失われた機能もしくは外観を回復させる事です。
入れ歯やインプラント、ブリッジ、クラウンなどがこれに当たります。
補綴治療を行う上で注意が必要な事は、ただ単に歯を補いさえすればいいという訳ではない事です。
最も重視すべき部分は、その先にある機能回復です。
以前のブログにも書きましたが歯の役割は
1.咀嚼
2.嚥下
3.発語
が挙げられます
補綴治療を行う上ではこの咀嚼機能の回復そして維持をするためにどの様な治療を選択するのかを考えなければなりません。
たとえば被せ物1本の治療だとしても、歯の一本一本の役割、噛む力の強さ、歯髄(歯の神経)の有無、支えになっている骨の状態、噛み合わせの歯の状態、その人の食生活、年齢、歯磨きの技術、周囲の歯の状態、見た目…等々考慮すべき点は様々です。
被せ物に使う材質や型取りの方法、噛み合わせの記録の採り方、歯の形などを考えなければなりません。
歯を失ってしまっている所に対しては、周りの歯が移動してしまっている場合などもありますので更に考えなければならない事が増えていきます。
その上で
ブリッジ、インプラント、部分入れ歯のどの治療方法が適しているのか。
それぞれの利点や欠点を考慮した上で治療方法を決定していかなければなりません。
適した治療方法は口の中の状況によって異なります。
その分治療に要する期間も長く必要になる事が多いです。
また、歯を失ってからそのまま放置している期間が長くなる程元の状態に戻す事が困難になっていきます。
ですので、出来るだけ早めの治療を強くおすすめします。
それぞれの治療方法についてはまた詳しく書かせていただきたいとおもいます!