みなさん、こんにちは。
勝沼歯科医院の勝沼隆之です。
2019年、新しい一年が始まりました!!
昨年2018年はどんなことがありましたか?
何かをやり遂げた人、思うようにいかず辛抱の一年だった人、様々な方がいらっしゃると思います。
いずれにしましても、平等に時は進んでいきます。
昨年までがどんな一年であろうと、また新しい一年が始まりました。
私たちはこれから先を生きていきます。
新たな年を充実した一年にしていきたいものです。
さて、本題に入ります。
前回は、歯周病治療の一つの手段として歯周外科治療というものがあるということについてお話させていただきました。
“外科”なんていうと怖いイメージしか浮かびませんが、その目的は病気の原因であるプラークや歯石を明視できるようにし、尚且つその原因に対しアプローチしやすい環境をつくるということです。その結果より確実にプラークや歯石を取り除くことが可能になり、それが歯周病を治すことにつながるのですね。
では、この歯周外科という治療。
腕の良い歯科医師や歯科衛生士ならば外科治療をせずとも、どんな歯周病も治すことが出来るんじゃないかと思いませんか?
答えは“No”です。
これまで様々な研究が世界各国で行われてきましたが、結論は腕の良いスペシャリストが治療を行おうとも基本治療には限界があるということです。
ここで重要なポイントは
その限界点はどこにあるのかという知識があること、
そしてそれぞれの患者さんの歯周病の状態がその限界内にあるのか否か。
それを診断出来るかということです。
限界内にあるのに基本治療もろくにせず手術ばかりしようとする歯医者も
限界外にあり基本治療では治る見込みが限りなく低いのに、闇雲に何度も何度も治療を繰り返す歯医者も
両方嫌ですよね。
もちろん、歯周病治療を含めやるべきことをせずに、”咬めるために”との建前のもと高額な被せ物や入れ歯、インプラント治療をすすめることは論外だと私は思っています。
ですから
「当歯科医院は手術を年間○○件行っている実績があります。どんな歯周病も手術で治します!」も
「当歯科医院は独自の治療法でどんな歯周病も手術などせず治します」も
そんな都合の良い治療法はないということです。
相手は人体なのですから。
勝沼歯科医院では、以前このブログでも書かせていただいたように歯周病の状態を調べるための検査を行い、その結果に基づいて治療計画を立案します。
その中で歯周外科治療が必要だと判断すればその旨を患者さんに説明させていただいております。
ここでもう一つお伝えしたいことは、仮に歯周外科治療が必要だと我々歯科医師が判断したとしても、その治療を受けるかどうかは患者さんご自身が決めることが出来るということです。決して強制ではありません。
ですから、歯科医院で外科手術をした方が良いです。と診断されてもそれを受けるかどうかは患者さんご自身が考えられた上で決めていただけたらと思います。
次回は、では歯周外科治療は誰でも受けることが出来るのか?についてお話させていただこうかと思います☆