ブリッジ治療について(材料編その2)

みなさんこんにちは。

勝沼歯科医院の勝沼智彰です。

前回に引き続き、ブリッジの材料の特徴について書かせていただきます。

 

・メタルボンド

メタルボンドとは、金属のフレームにセラミックを盛ったものになります。

金属の持つ利点とセラミックの持つ利点を合わせた材質とも言えます。

利点

・歯に対する適合が良い。

金属のフレームは土台の歯にぴったりと適合させる事ができます。

・強度に優れている

金属のフレームの裏打ちがあり、必要に応じて噛み合わせの力が強く掛かる部分を金属で作る事により破損のリスクを軽減する事が出来ます。

・清掃性に優れている

セラミックは汚れが非常に付きにくい材質です。虫歯や歯周病の原因となるプラークも付きにくいため虫歯や歯周病のリスクも軽減されます。

 

欠点

・やや自然感に劣る

奥の歯であればほぼ気にならないレベルではありますが、金属のフレームがある事により光を通さない材質になりますので本物の歯やオールセラミックと比べると自然感は劣ります。

 

・金属の材質より強度が劣る

セラミックの部分は力が強く掛かると欠ける事があります。

 

・ハイブリッドセラミックス

金属のフレームの外側にハイブリッドセラミックスを盛った材料になります。

利点

・歯に対する適合が良い

メタルボンド同様金属のフレームは歯に対する適合が良いです。

・噛み合わせの負担が掛かりにくい

ハイブリッドセラミックスはセラミックより柔らかい材質なので、例えば奥歯の神経が無い歯などは歯の根っこが割れるリスクを軽減する事が出来ます。

噛み合わせの負担に対してすり減って形が変化する為、無理な負担が掛かりにくいです。

 

欠点

・やや自然観に劣る

金属のフレームがあるため光を通さない材質になっています。そのため天然の歯やオールセラミックと比べると自然観に劣ります。

また、メタルボンドと比較してハイブリッドセラミックスは時間の経過とともに霞んだ色合いになります。

 

・清掃性に劣る

ハイブリッドセラミックスはセラミックと比べて汚れが付きやすい材質になります。

汚れが残りやすい部位に対しては歯の形態や補助的清掃用具などを用いてブラッシングをするなど注意が必要になります。

 

次回はジルコニアセラミックスについて詳しく書かせていただこうと思います!