世界一罹患率の高い病気 歯周病☆ ~メインテナンス編☆~

みなさん、こんにちは。

勝沼歯科医院の勝沼隆之です。

 

10月に入りましたね!早いもので今年も残り3ヶ月を切りました。

改めて立てた目標を見直してみますと、まだやれていないことが沢山あります。。。

やれることから一つずつ、やれるだけやっていこうと思います。

 

さて、前回に引き続きメインテナンスの重要性についてもう少し書かせていただきたいと思います。

治療が終わった後は、定期的にメインテナンスの受診をしていただくことが歯周病の再発予防のために重要だということを書かせていただきました。

これは何も歯周病に限らず、むし歯をはじめ口の中の健康を維持するために共通して言えることです。

 

これまでも何度か書かせていただきましたが、歯周病もむし歯もそれらの病気になるだけの条件が揃ってしまった時になるべくしてなる病気です。そして一度それらの病気にかかった経験のある部位は、そうでない部位と比べてその条件が揃いやすかったからだとも考えられます。そして、一旦は治療により病気が治ったとしても、その環境や習慣が変わらなければ再び病気にかかるリスクは依然として高いままです。

そしてそして、環境や習慣を変えるというのは案外に難しいものです。

「夜寝る前には歯みがきをしましょう」 とか

「今まで2分だった歯みがきを、5分に延ばしてみましょう」 とか

「歯ブラシだけではなく歯間ブラシやフロスを使いましょう」 とか

歯を守るために必要なことなんて、これくらいなものです。

時間にすればたかだか数分そこそこの時間を割いてやれば、それで歯は守れるのです。

 

でも・・・

それが分かっていても・・・

これを変えるのに苦労するのですよね。

 

大切だと分かっていても、1ヶ月2ヶ月と時間が経つと最初は高かったモチベーションも残念ながら尻すぼみに下がっていきます。

 

話は少し変わりますが、タイトルにもありますように歯周病は世界一罹患率の高い病気と言われており実に成人の80%以上が歯周組織に何らかの疾患を抱えているといわれております

では、残りの20%

歯科の専門家である歯科医師や歯科衛生士はこの20%に全員が含まれていると思いますか?

 

答えはNOです。

歯科医師でも歯周病にかかっている人は沢山います。

 

罹っていない人の、そのほとんどはおそらく定期的なメインテナンスを継続的に受けられている人達です。

また定期的にメインテナンスに通院している人は歯周病の80%の方に含まれていてもごくごく軽い状態か、もしくは病気は完全には治ってはいないけれども、進行が停止しており安定した状態を維持できているということが多いです。

(病気が完全に治った人が健康を維持していくために行うものをメインテナンス、病気はあるけれども進行が停止しており安定している人に行うメインテナンスをサポーティブペリオドンタルセラピー(SPT)と専門用語ではいいます)

 

それだけ、口の専門家である我々でも、それを治すことに従事している歯科医師や歯科衛生士でも、自分だけで口の健康を守ること、習慣を改善しそれを維持していくことは難しいのです。

 

そして、定期的なメインテナンスへの受診は、それを断ち切り、再び健康維持の方向へ道を修正してくれる唯一の方法だと考えております

 

大好きなもの美味しく食べ、気心の知れた人達と思い切り笑えますよう

そして、不安や不満の少ない歯の状態を維持していけるよう

是非とも定期メインテナンスの受診をしてくださいね☆