世界一罹患率の高い病気 歯周病☆ ~メインテナンス編 その3~

みなさん、こんにちは。

勝沼歯科医院の勝沼隆之です。

 

8月に入りましたね!

今年は梅雨が長く気温も涼しい日が続いていましたが、いよいよ暑く、夏らしくなってきましたね。

夏を満喫しましょう!

 

さて、本題に入ります。

治療が一度すべて終わっても、次の瞬間からむし歯や歯周病は再び忍び寄ってくるというお話をさせていただきました。

そして、一度病気になったところは一度その牙城が崩されたわけで、病気になりやすいウィークポイントでもあるといえます。

言い方を変えれば、一度病気になったところは再度病気になるリスクも高いということです。

それを防ぐために、メインテナンスの受診が重要だということもお話させていただきました。

 

では、メインテナンスにさえ通っていれば、全てOKなのか?

それについてお話させていただきたいと思います。

 

確かにメインテナンスの受診をするのとしないのとでは、する方が病気を予防することに繋がります。

しかし、それだけで口腔の健康が守れるかというと・・・

答えは“NO”です。

 

2年3年5年10年と放りっ放しより、3ヶ月に一度メインテナンスに通う方が圧倒的に有効なように

3ヶ月に一度のメインテナンス頼りより、メインテナンスに加えて2ヶ月、1ヶ月、1週間、1日に一回は自分自身でしっかりケアをすることの方が歯周病やむし歯の予防には圧倒的に有効なのです。

 

そして、メインテナンスへ受診していただくことは、プラークを除去することも一つの大きな目的ですが、それ以上に患者さんが自分自身で口の健康を守っていけるよう、そのための正しい知識と技術、その術をお伝えしていくことが最も大きな目的だと考えております。

 

むし歯や歯周病の原因菌は腸内細菌と同じで、人間として生きている限りこれらの菌もゼロになることありません。むしろ共存していく存在です。

むし歯や歯周病の原因菌も他の口腔常在菌と同じです。1匹でも生かしておいたら病気を作るような悪いものでは決してありません。その一方である種の菌たちがどんどん増殖し、菌全体のバランスが崩れることはむし歯や歯周病を発症するきっかけとなります。

ですからこれらのバランスが崩れぬよう、病気発症のきっかけとならないレベルに保っていくことが、口腔の健康維持のためにはとても重要なのです。

このことをインフェクションコントロールといいます。

 

ではインフェクションコントロールは実際どのように行えばよいのでしょうか。

答えは簡単。毎日歯みがきをすることがインフェクションコントロールの最も確かな方法です。一般的には一日朝晩二回ブラッシングをすることが理想的だといわれておりますが、重要なのはその一回一回のブラッシングでしっかりプラークが除去できているかどうかということです。あなたの口やブラッシングのスキルに最適な器具を選択し、的確にブラッシングしていくことではじめてインフェクションコントロールが成り立ちます。

 

以前にもお話させていただきましたが、むし歯や歯周病を経験されている方のほとんどが、歯磨きを毎日されているのです。それなのに病気になってしまった・・・

でも、反対に考えるといつもしているその歯磨きの質が変わりプラークを確実に落とせるようになれば、病気の再発を予防することに繋がります。あるいは、生活習慣の中に病気になりやすい習慣があるのなら、それを少し変えることで、病気を再発しづらい生活にすることも可能かもしれません。

そして、そのサポートをさせていただくのが我々歯科医師と歯科衛生士です。

私たちは口の中の病気に関してはプロです。幸いむし歯も歯周病もその原因と予防策が解明されています。それらの正しい知識を患者さんにお伝えし、病気から自分自身を守る術を身につけていただけたら、それ以上望むことはありません。このブログのタイトルにもあるよう、世界一罹患率の高い病気といわれている歯周病が原因で歯を失い、それにより満足に食事がとれない、食べたいものが食べられない、思い切り笑えない、そんな患者さんを確実に減らしていくことにつながるでしょう☆

 

次回はいよいよ歯周病編も最終回を迎える…かもしれません!笑

なにかご質問等ありましたらお気軽にご相談くださいね☆

 

それでは、この夏も暑さに負けず元気に過ごしましょう!