歯科衛生士のお仕事

みなさん、こんにちは。

勝沼歯科医院の山崎です。

 

みなさんから見て歯科衛生士のお仕事はどんなイメージがありますか?

みなさんいろんなイメージがあると思いますが、よく聞くイメージはドクターの横にいる女の人というのを聞きます。

私も歯科衛生士について何も知らない時はそのイメージでした!

ですが、歯科衛生士のお仕事はそれだけではありません。

そこで、今回は歯科衛生士のお仕事についてお話したいと思います!

まず、歯科衛生士と歯科助手の違いを簡単にお話します。

歯科衛生士は患者様の口腔内に触れることができ、歯科助手は主にアシスタント業務です。

その他にも受付業務や器具の滅菌などをやっているところもあります。

 

歯科衛生士の仕事内容を大きく分けると歯科予防処置、歯科保健指導、歯科診療補助の3つがあります。

まず1つ目の歯科予防処置というのは、歯や歯肉の状態を観察して検査をし、むし歯や歯周病などを防ぐ目的として超音波とお水を使った機械で歯石を除去したりPMTC(機械的歯面清掃)をし、むし歯予防としてフッ素塗布を行います。

少しPMTCについてお話します。

詳しくは、

P:プロフェッショナル(歯科医師、歯科衛生士による)

M:メカニカル(機械的)

T:トゥース(歯の)

C:クリーニング(清掃)

の略になります。

歯面の汚れ(プラーク)を落とし、7.00010.000回転する機械を使って歯面についているプラークを落としていきます。

そうすることにより、お口の中で繁殖されている細菌がつくる「バイオフィルム」を剥がすことができます。

バイオフィルムを剥がすことで歯面をツルツルにして、新たな汚れや細菌を付きにくくします。

プラークというのはよく食べかすと間違われるのですが、プラークは食べかすではなく細菌のかたまりなのです。

細菌は歯のザラザラしている部分に付きやすくなります。

PMTCを定期的に繰り返し行うことでバイオフィルムを剥がし、むし歯や歯周病の予防につながるのです。

2つ目の歯科保健指導は、まず患者様の口腔内をみてどこに汚れがついているか、どこが磨きにくそうなのかなどを観察し、歯ブラシを使って一緒に歯ブラシの当て方を確認していきます。

歯磨きだけではなく、食生活や生活習慣など小さなお子さんからご高齢の方までひとり一人に合わせたケアの仕方のアドバイスも行います。

歯医者さんだけではなく幼稚園や保育園、小学校、老人ホームなどへ行きさまざまな指導をすることもあります。

 

3つ目の歯科診療補助は、歯科医師の指導のもとに歯科医師に協力し、器具の受け渡しや口腔内に溜まったお水や唾液を吸ったりなど診療をサポートしたり、患者様と歯科医師との間にたってコミュニケーションを図ったりします。

現在、歯科医療では治療から予防へと変化していく中で歯科予防の専門家である「歯科衛生士」の力が発揮されているのです。

 

また、歯科衛生士は歯科医院だけではなく歯科大学附属病院・病院内歯科、保健所・保健福祉センター、高齢者施設、障害児施設、歯科関連企業、歯科衛生士養成校など活躍する場所がたくさんあるのです!

「全身の健康は口腔の健康から」と言われています。口腔の健康を保つには歯科衛生士のメインテナンスも大事になってきます。

一人ひとりに合った指導をし、磨けていなかった所が磨けるようになるとこちらも嬉しい気持ちになり、患者様とたくさんコミュニケーションもとれてとてもやり甲斐のある仕事です!