みなさんこんにちは
勝沼歯科医院の勝沼智彰です。
さて、今回の歯の豆知識ブログでは歯の痛みについて書かせて頂こうと思います。
早速ですが、「痛み」と聞くとあまり良いイメージが浮かばない方が多いのではないかと思います。
しかし、なぜ人間の身体にはこの痛みを感じ取る仕組みが備わっているのでしょうか?
それは
痛みという感覚は身体を守るために必要なものだからです!
と、言われると
え?でも痛いのなんて辛いだけだし、痛くない方が良いに決まってる!
と思うかもしれません
しかし、見方を変えれば痛みが起きている状態というのは身体にとって緊急事態が起こっているサインなのです
つまり痛みを発することによって
身体のどこかに問題が起こっている事を知らせてくれているのです。
歯の治療に関して言えば
虫歯が深くなってくると強い痛みが出ることがあります
これは、虫歯が進行する事によって歯を失う危険を回避する為のサインです。
顎の関節に痛みが出ている場合は、顎に無理な負担が掛かり過ぎているのを、痛みが生じる事により顎の関節を休ませてあげる事が出来ます。
歯茎が炎症を起こした場合なども、そこから更に進行して歯が残せなくなってしまうのを防ぐために痛みが生じます。
身体のどこかに異常が起こっていても痛みが全くなければそのまま気付かずに放置してしまうかもしれません。
しかし実はこの痛みの中にも種類があります
より緊急性の高い状況では強い痛みがでて、緊急性は高くなくても何か問題が起きているというような場合には鈍い痛み、しみる、違和感などを生じてきます。
痛みを生じてくる状態になって来た時にまず大切なのは、痛みの原因を突き止める事です。
その上で適切な処置を行い、必要に応じて痛み止めを服用していただきます。
痛みの原因がよく分からない状態で痛み止めをのんでもあまり良く効かない事があります。
それは、身体にとって危険な状態になっているところがあるにも関わらず原因が分からないままなので、身体にとっては危険な状態をごまかしてしまっているような状態になってしまいます。
ですので、なんかいたいからとりあえず痛み止めをのんで様子を見よう…というのはあまりオススメではありません。
飲んでもあまり効かないからまた飲む、その繰り返しをしていると鎮痛剤の依存症になってしまい今度は痛み止めを飲まずにはいられなくなってしまう可能性もあります。
ですのでまず痛みがあるときは歯科医院を受診していただき、しっかりと診察を受けて頂くことが重要になります。
痛みが出る事は気分の良いものではありませんが、それは身体からのサインだと受け止めて早めに受診される事をオススメします!