みなさん、こんにちは。
勝沼歯科医院の勝沼隆之です。
11月に入りましたね!秋も深まり、冬がもうそこまで来ていることでしょう。
そしてつい先日、11月4日は衛生士の川端さんの結婚式がありました!
実は今このブログを書いているのは10月3日です。
実際は10月に入ったというのに台風の影響もあり今日は夏日、昨日は32度の真夏日と、まだ秋にさえ移り変わり切れていない2018年です。
結婚式もまだ先の話なのですが、きっと川端さんは綺麗だったんだろうな~ いや、未来の話だから綺麗なんだろうな かな?
いずれにしましても少し早いですが、おめでとうございます!!
では、本題に入ります。
前回のブログでは、歯周病は歯周病でも、その中でも特に治療することが難しい歯周病の状態についてお話をさせていただきました。
一つ目は、垂直性の骨吸収がある場合。
歯の周りの骨が一部分だけ楔を打ち込んだように吸収されている。
このような状態は治療も難しく、求めるだけの治療効果を得ることも困難です。
そして、本日は二つ目。
根分岐部病変がある場合 についてお話をさせていただきます。
“根分岐部病変”なんて突然専門用語になってしまいましたが、歯は歯種によって複数の歯根を有しております。
例えば、下顎の大臼歯は2根、上顎の大臼歯は3根。
他の歯種でも2根に分かれていたり、大臼歯の場合4根なんてこともあります。
歯ぐきの外に出ている歯の頭(歯冠といいます)は1つなのに、歯根が3本あるということは歯冠から歯根へ移り変わる中で歯根が枝分かれしているということです。
この枝分かれをする分岐点の部分が歯周病に巻き込まれてしまっている状態を専門用語で根分岐部病変といいます。
この根分岐部病変がある状態が、実は歯周病で最も治療が困難である状態といえます。
同じく治療が困難な垂直性の骨吸収がある状態と比べても、レベルが違うというくらい治療の困難なケースが多いです。
何故でしょうか?
それは、単純に原因となるバイオフィルムを除去し、綺麗にすること自体が非常に難しいからです。
歯根が枝分かれしている。ただそれだけの事なのですが、それが治療の難易度やその予後に物凄く大きな影響を与えるのです。
例えば、都合よく治療用の器具が入りやすい場所に器具が入りやすい大きさに枝分かれしてくれていれば良いのですが、実際はそんなことはほとんどありません。
器具が入りづらい場所に、器具を満足に入れることも出来ない形に、枝分かれしていることも多々あります。
人体とはそういうものです。
一人一人の人間がすべからくして一人として同じではないように、歯根の形も一つとして同じではなく、治療に有利なように造られていることなどありません。
このような状態でも、その歯を残していくため私たちは最善を尽くします。
それを残していくための手段も今後お話をさせていただく予定です。
ただ、治療をするよりも何よりも、
このような状態にさせないよう予防をしていくことが、
その歯を残すために最も有効だということを声を大にしてお伝えしたいと思います。
次回は、ではこのような治療が困難な状態に対して打つ手はあるのか?
その治療についてお話をさせていただけたらと思います☆