世界一罹患者の多い病気”歯周病”☆~その治療法とは2~

みなさん、こんにちは。

勝沼歯科医院の勝沼隆之です。

 

7月に入りましたね!

2018年も折り返しです!気合を入れていきましょう!!

 

さて、これまでのブログで

歯周病がどのような病気なのか

そして、その病気のメカニズムについてお話させていただきました。

前回のブログではその治療法について話を進めてまいりました。

前回もお話させていただいた通り、歯周病の治療はその原因となるプラークをいかに除去するかというのが最大のポイントとなります。

そして、プラークの除去という点で考えたとき、最も有効なのは”歯磨き”だということもお話させていただきました。

何故かといえば、人間が生きている限り口の中の細菌は増殖します。

それを考えたら、日々の習慣的なケアが必須だからです。

それにあたるのが歯磨きです。

 

幼少のころより当たり前のように行ってきている歯磨きには、人それぞれに様々な癖があります。

またそこにかける時間も様々です。

何年も何十年も続けてきたことですから、それが故に今のやり方を変えていくという事に抵抗を感じられる方も少なくありません。

しかし、そこを改善していくことこそが歯周病治療に最大の効果をもたらします。

そして、今後ご自身の歯を守るためにも。

 

今回は歯磨き以外、私たち歯科医師と歯科衛生士による治療について説明をさせていただきます。

 

と、その前に・・・

 

私たち歯科医師や歯科衛生士が治療をするためには、その治療を行う理由が必要です。

むし歯があるから → 削って取る。

というような感じです。

もう少し詳しくみてみると

左上前歯裏側1本奥の歯との間C2(むし歯のグレードです)のむし歯がある。

となります。

目で視たり、レントゲンを撮ったり、触ったり、検査をした上で問題があるところを抽出し、その問題が何なのか診断します。

治療とはいえ、患者さんの身体を任せてもらう身として、ごくごく当たり前のことですよね。

 

これはむし歯に限ったことではありません。

歯周病においても然り。

歯周病がある  歯ブラシを勧める

ではなく、

左上一番奥の歯の表側後ろの角の部分歯ぐきが赤く、ポケット5mm(歯周病のレベルで言うと中等度)の位置に歯石がついており、触ると出血(出血するということはそこに炎症がある=病気があるということです)する。

だから治療が必要。

でもこの歯の表側の丁度中央のあたりはポケットが2mmで歯ぐきもピンク色で触っても血も出ない。

ここは健康だから治療の必要はない。

この、検査→診断→治療という流れの中で治療に必要があれば治療を行います。

お口の中に病気があるといっても一本一本歯の状況は違います

そして、一本の歯の中にも病気がある部分と健康な部分が混在しているのです。

これも当たり前のことですが、健康な部分に治療は必要ありません。

その区別をするために、検査は絶対的に必要なのです。

 

ですから当院では、いきなり治療から入ることはありません

必ず必要な検査から行わせていただいております

 

これは、今ある病気だけに目を向けるのではなく

健康な部分を守り、

病気がある部分も今すぐ治療が必要なのか、

治療が必要であったとしても最小限の侵襲で治療を行うために

今あるご自身の歯をなるべく一生残していけるように

そのために検査をします。

 

治療について書く前に、今回はその診断をするために最も重要な検査について少し書かせていただきました☆

 

次回は予定通り治療について書かせていただきます!

おそらく・・・