みなさん、こんにちは。
勝沼歯科医院の小島です。
みなさんは歯磨きの時、歯ブラシ以外にプラスで何か使いますか?歯ブラシだけ使っているという方は多いのではないでしょうか。
実際歯ブラシだけでは届かない所があり、歯ブラシだけ使った時の汚れの除去率は約6割と言われています。
そこで必要なのが糸ようじや歯間ブラシなど歯ブラシの補助として使っていただく「補助的清掃用具」です。
今回は補助的清掃用具についてお話します。
1.糸ようじ、デンタルフロス
歯と歯の間の汚れを取るものです。糸ようじはプラスチックの柄に糸がついてるもので、デンタルフロスは糸を必要な分だけ切って指に巻きつけて使うものです。
・糸ようじの使い方
①歯と歯の間に糸を沿わせ、のこぎりを動かすように前歯だったら前後に、奥歯だったら左右に動かしながら入れていきます。
②歯と歯の間のきつい部分を抜けたら、片方の歯の側面に糸がくの字になるように沿わせ、またのこぎりを動かすようにしてこすり、汚れを取ります。
③もう片方の歯の側面も同じように糸を沿わせて動かし、汚れを取ります。
④糸を抜くときものこぎりを動かすようにしながら抜いて行きます。
・デンタルフロスの使い方
①フロスを指から肘までの長さに切ります。
②フロスを左手の中指に2〜3回巻きつけます。
③左右の親指同士がくっつくところまで右手の中指にフロスを巻きつけていきます。
④人差し指でフロスを押しながら歯と歯の間にのこぎりを動かすようにして入れていきます。
あとは糸ようじと使い方は同じです。
2.歯間ブラシ
歯と歯の間の隙間が大きいところに使います。歯間ブラシはL字に曲がっているタイプとまっすぐのストレートタイプがありますが、L字タイプの方が奥歯に入れやすいのでおすすめです!サイズも色々あるのでご自身の歯の隙間に合ったサイズを歯医者さんでみてもらうことをお勧めします。
使い方
①歯と歯の間にまっすぐゆっくり入れます。
②片方の歯の側面に毛を沿わせ、10回はこすりましょう。
③もう片方の歯の側面にも同じようにこすります。
ただ入れて動かすだけだと毛の当たりが弱く、汚れがしっかり取れません。
また、入れる角度が曲がっていると歯肉をブラシでつついて傷つけてしまう可能性もあるので鏡を見ながらゆっくり通しましょう。
3.ワンタフトブラシ
普通の歯ブラシでは届きにくい場所に使う歯ブラシです。普通の歯ブラシよりも小さく、毛先が三角になっているので磨きたい所にピンポイントに当てられます。
ワンタフトブラシを使う場所としては、
・歯並びの悪い所
・親知らず
・矯正装置の周り
・背の低い歯
・歯と歯の間
・歯と歯肉の境目
などです。使い方は普通の歯ブラシと同じで、軽い力で小さく動かして磨きます。
歯ブラシにプラスαでもう一つ道具を増やすのは面倒に感じてしまいますが、歯ブラシで汚れを落としきれないところに虫歯ができたり、歯周病が進んだりします。ご自身の歯や歯肉をいつまでも健康に保つには歯磨きが一番重要です。
どの補助的清掃用具を使った方がいいのか、歯間ブラシのサイズはどれが合っているのかなど一度歯医者さんでみてもらうことをお勧めします!