みなさん、こんにちは。
勝沼歯科医院の勝沼隆之です。
明けましておめでとうございます☆
始まりましたね、2018年!
2017年はいくつかの新しいことにチャレンジする機会にも恵まれました。
チャレンジすることはエネルギーが必要であり、しんどい事もありましたが、結果としてとてもとても充実した一年を過ごすことが出来ました。
2018年はさらなるチャレンジの機会が訪れたとき、それを見逃さず、躊躇せずそれに臨めるだけの準備を、日々怠らずに生活していきます。
そして、チャレンジが出来るのも支えてくれる家族、スタッフ、友人、先輩、後輩、がいてくれるおかげです。
私も私の周りの人たちが新しい一歩を踏み出すとき、そのサポートをしていきたいと思います。
さて、本題に入りますが、前回まで2回にわたり舌の役割についてお話させていただきました。
(詳しくは過去の舌の役割をご覧ください!)
今回は舌とかみ合わせや、舌と全身の関わりについて触れていきたいと思います。
これまでのブログで全身と咬み合わせが深く関連していること、また舌と咬み合わせも深い関連性があることをお話させていただきました。
ということは、全身・かみ合わせ・舌もまたすべてが互いに影響を与え合う関係であるということにもなります。
一つ例を挙げてみます。
例えば普段デスクワークで、パソコンでの作業時間が長いとします。
パソコンを使用される方は経験があるかもしれませんが、細かい数字の管理などで集中してくると、ついつい画面をのぞき込むように顔を前に突き出したまま長時間作業していることがありませんか?
当たり前のことですが、顔(頭)と胴体は首でつながっています。
もう少し細かく見ていきますと、上顎が首(頸椎)と繋がっているのに対し、下顎は上顎と顎関節とその周囲の筋肉、そして胴体とも筋肉で繋がっています。
顔は顔でも上顎と下顎とでは体と別々の繋がり方をしているわけですね。
顔をぐっと前へ突き出したとき上顎は顔を突き出しただけ前に出るのに対し、下顎は胴体と繋がっている筋肉などに引っ張られますので、上顎ほど前まで突き出ません。舌もまた同じような理由でそこまで前に出ることが出来ません。
この時点ですでに上顎と下顎・舌との間にズレが生じているわけですね。
上顎と下顎とのズレはすなわち咬み合わせのズレを意味します。
そうです。仮にリラックスしている状態ではよく咬み合っていたとしても、姿勢一つでそれはいくらでも変化するのです。
このような場合、下顎や舌が上顎よりも後ろに下がることで奥歯に負担がかかりやすい状況となります。
普段より忙しい日が続いたり、
仕事が変わりデスクワークに慣れていなかったり、
あるいは仕事の椅子が変わった、机が変わった・・・
そんな些細な変化が加わると、食いしばりなどをよりしやすくなり、さらに負担がかかります。
ズレがあるままのかみ合わせの時間が長くなればなる程、その不調和はやがて様々な自覚症状となって現れます。
例えば、比較的頻度の高い自覚症状として咬合痛があげられます。
「ここ最近奥歯でものを咬むと痛みを感じる」
そんな経験ありませんか?
お口の中を見てもむし歯はありません。
咬み合わせが特別悪いわけではありません。
先ほども申した通り、普通に座っている分には決して咬み合わせが悪いわけではないのです。
ご職業やここ最近のお仕事の状況、生活環境の変化等のお話を伺うと少しずつ関連している可能性のあることが浮き彫りになってきます。
そして、その原因となっている事柄とそれが改善できることなのであれば改善の提案をさせていただきます。
意外かもしれませんが、それだけで症状がなくなることも少なくありません。
もちろん、これが全てではありません。
咬み合わせに問題がある場合も当然あります。
私がお伝えしたいことは、
口の中の痛みが全て口の中の治療だけで完結しないこともあるということです。
そして、すべてを無理矢理口の中の問題にこじつけてしまうと、結果的により深刻な取り返しのつかない問題になる可能性がある。
ということです。
ですから、これを読んでいただいた方には
「歯が痛いのに歯は何も治療してくれなかった」と思われる前に、
そこに全身や生活習慣が関わっていることもあるのだと、
一つ頭の片隅に残しておいていただけたらと思っております。
これ以外にも様々な習慣が口の中の問題に繋がっていることがあります。
また機会がありましたら、お話させていただきたいと思います。
それでは、2018年もどうぞよろしくお願いいたします!