みなさん、こんにちは。
勝沼歯科医院の勝沼隆之です。
今日は風邪も強く、寒かったですね~
みなさん、風邪などひいていませんか?
今日はなんと!ビッグニュースがあります。
つい先日まで勝沼歯科医院の衛生士として一緒に働いていた関谷さんが無事第一子を出産されました!!
いやぁ嬉しいですね。これからより幸せな毎日が待っていますね!
本当におめでとうございます。
もう一つ。
私事ですが、ここ最近非常に充実した毎日を送っていますが、今日は私が学生時代大好きだったバンド【Hi-STANDARD】のライブに行ってきました!!
その当時は大好きだったにも関わらずバンドが活動停止となり一度もライブには行けなかったのですが、今回20年の時を経てついに!観にいってきました!!未だ余韻が冷めやらぬです。
ということで、本題に入ります。
前回のブログでは、主に食べる際の舌の役割についてお話させていただきました。
今回はそれ以外の時の舌の役割や働きについて、少しお話していけたらと考えております。
まず”舌”ですが、舌ってどこまでが舌なのでしょう。
舌の根元の部分は下顎の骨にくっついています。
(そこにはそれ以外にもいろいろな筋肉や舌骨とよばれる骨が大きく関わっているのですが、今回はそれら一つ一つの働きや役割はおいておいて、それら全部をひとまとめにしてお話していきます)
舌と下顎とがくっついているということは、様々な状況でお互いがお互いに影響し合っているということを意味します。
たとえば、舌を前にびょーんと出せば、下顎も引っ張られて前に出ます。
逆に舌をグーと喉の奥の方に引っ込めれば、下顎も同時に後ろに下がるわけです。
もう少し細かく見ていきますと、下顎というのは上顎と顎関節という関節を介して繋がっています。
下顎が後ろに下がるということは、関節から外れてさらに後ろに下がるわけにはいきませんから、関節の可動範囲の中で下顎が後ろの方に押しやられた状態になります。
これらの状態が具体的にどういう影響をもたらすのか、一つ例を挙げてみます。
たとえば、歯列が狭く小さい場合を考えてみます。
歯列が狭いと、歯列の内側の空間(普段舌がおさまっている場所)も狭くなります。
舌も窮屈な状態は好まないので、なるべくゆとりのある場所に移動しようとします。
しかし、歯列の大きさは変わらないためどこにゆとりを求めるかというと、
より奥に、のどの方に引っ込むのですね。
これで舌の収まるスペースは無理矢理確保されたわけですが、
今度は舌が来たために、のどのスペースが狭くなります。
のどには何があるでしょう?
そこには、気道と食道があります。
気道が狭くなるということは、呼吸の効率が悪くなります。
身体に必要な酸素の供給量自体が下がります。
これは身体活動の低下にもつながります。
ベストな活動が出来る状態を、これだけが理由で妨げられているということです。
また、その状態で酸素の供給量を無理矢理増やそうとするため、口呼吸になる場合もあります。
就寝時にこの状態になれば、いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因にもなります。
そして、前述した通り舌が後退すれば、下顎も後退します。
下顎が後退した状態では、それだけでも食道が狭くなっているため飲み込む運動(嚥下運動)にも影響しますし、顎の運動にも制限がかかり、咀嚼効率にも悪影響を及ぼします。
当然咬み合わせの位置も変わってきます。
それにより、どこか特定の歯が痛くなったり、顎関節症の症状が出てきたりします。
本来、こういう状態であれば、普段の生活習慣など”歯”以外のところからのアプローチが必要になることも多いのですが、、、
口の中だけでものを考えている歯科医師は、この状態で歯が悪いと診断します。
「ここのかみ合わせが悪いから被せて整えましょう」
「ここの歯がしっかり咬んでいないから詰めて咬ませましょう」
そして、治療する必要のない歯に手を加えます。
これをしてしまったら、もう二度と元の状態には戻りません。
歯科だからといって歯や歯列だけを診ているだけでは治らない問題も沢山あります。
人間の体ってそんな単純じゃないんです。
そして、一時的にそれらの症状が改善したとしても、生活習慣や根本の原因が解決されていないわけですから、
次はより深刻な問題を引き起こすわけですね。
少し怖い終わり方になってしまいましたが、もし気になる症状がある方はお気軽に相談くださいね!
今年もあと2週間ちょっと!
体調管理をしっかりとし、乗り切りましょう!!