舌の役割について☆

 

みなさん、こんにちは。

勝沼歯科医院の勝沼隆之です。

 

今日から11月に入りました。今年もあと2ヶ月!

10月には珍しく、台風が2度も来ましたね。

21号の時は宇都宮線は電気配線が断裂したりと、電車通勤の方は大変だったようですね。

そして22号が接近していた時、私は勉強会で大阪におりまして、帰りの時間に丁度近畿・中部に台風が最接近しており新幹線が運転見合わせで大幅に遅れておりました。

がみなさんは大丈夫でしたでしょうか?

 

日に日に寒くなってまいりました。体調管理にも気を付けていきたいものです。

 

さて、前回の豆知識ブログの中で“舌”について少し触れましたが、今回はこの“舌”に、もう少しスポットを当ててお話をさせていただきたいと思います。

 

そもそも舌は何のためにあるの? と考えてみますと実に様々な役割を果たしていることに気が付きます。

 

まず一つ目は、味を感じ取る器官としての舌

 

舌の表面には味蕾とよばれる味を感じ取る部分が多数存在します。

一つの味蕾がどんな味も感じ取っているわけではなく、

甘さを感じやすい味蕾

しょっぱさを感じやすい味蕾

苦みを感じやすい味蕾 など  味蕾の種類によって感じる味が違います。

 

この味蕾があるから、食べ物の味を感じることが出来、それを欲し、それを幸せに感じることが出来るのだと思います。

 

ちなみに、この味蕾の数が多いほどより味を繊細に感じることが出来るといわれていますが、人間の味蕾の数はおおよ7,000~8,000個。乳児では10,000個ほどありますが加齢と共に減っていくようで65歳以上では5,000くらいまで減ってしまうこともあるようです。

他の動物では、犬は約1,700個、猫は約500個だそうですから、人間の方が味に対しては敏感といえるでしょうね。ただ猫や犬は嗅覚が人よりもずっと優れていますから、それが味覚の少なさを補っているのかもしれませんね。

 

逆に草食動物は人間よりも味蕾がずっと多く存在し、ウサギは約17,000個、牛はなんと約25,000個だそうです。

 

基本的には摂食の際丸のみをするような動物の味蕾は少なく、よく噛んで食べる動物ほど味蕾の数が多くなる傾向があるようです。

そう考えると牛の食べているあの草は、牛にとっては深みのある、物凄く美味しいご馳走なのかもしれませんね!

一度、どんないつもどれだけの味を感じているのか経験してみたいものです!

 

そして、よく噛む、よく噛める、ということは食事を愉しむためにやはり欠かすことのできない大切な行為なのだとつくづく実感いたします。

 

さて、加齢で味蕾が減少し、味覚が衰える理由の一つだと申しましたが、もう一つの大きな原因は亜鉛不足だといわれています。

 

亜鉛の量が不足すると、味蕾の新陳代謝が十分に行われなくなりその結果味覚障害が現れるようです。

亜鉛不足は

喫煙

インスタント食品やファストフードをよく食べる

お酒をよく飲む

食生活の乱れ

 

などで起こるようです。

 

食事を美味しく摂り続けるためには、普段からの生活習慣がとても大きく関係してくるのですね。

 

 

えーと・・・

本来は他にもあるいくつかの舌の役割についてお話しさせていただくつもりでしたが、思いのほか味覚についての話が大きくなってしまいましたので、今回は味覚の話のみとさせていただきます。

その他の役割につきましては、次回・次々回とよりボリュームアップしてお届けいたします!

 

食欲の秋、みなさんも旬の味覚を存分に楽しんでくださいね☆